【10月9日 AFP】米テキサス州で施行された人工妊娠中絶をほぼ全面的に禁止する新法について、第5巡回連邦控訴裁判所は8日、一審の一時差し止め命令を無効とする判断を下した。

 連邦地裁のロバート・ピットマン(Robert Pitman)判事は6日、妊娠6週目以降の中絶を禁止する同州の新法について、1973年に連邦最高裁が女性の中絶の権利を認めた「ロー対ウェイド(Roe v. Wade)判決」に言及し、「はなはだしい憲法違反」として施行の一時差し止めを命じていた。

 これを受けてテキサス州のケン・パクストン(Ken Paxton)司法長官(共和党)は、第5巡回連邦控訴裁に不服を申し立てると表明。8日に控訴が認められた。

 新法はレイプや近親相姦(そうかん)による妊娠も例外として認めていないことなどから反発を招き、先週末には全米各地で自身の性と生殖に関する権利を求めて大勢の女性が抗議デモを行った。(c)AFP