【10月8日 AFP】米動画配信大手ネットフリックス(Netflix)で配信され世界的に大人気となっている韓国ドラマ「イカゲーム(Squid Game)」に出てきた電話番号が実在し、いたずら電話が殺到したため、同社はドラマ内の番号を変更した。

「イカゲーム」は先月の配信開始以来、80か国以上でネットフリックスの人気ランキング1位になっており、同社が配信するドラマとして最大の視聴者数を記録する見込みだ。

 ストーリーは、巨額の借金を抱えた456人が賞金456億ウォン(約43億円)を獲得するため子どもの遊びで競い、脱落者は即座に殺されるというもの。暴力シーンは残忍だが、拡大する経済格差がテーマとなっている。

 ゲームに参加するには、名刺の番号に電話をかけなければならない設定になっている。

 映画やドラマでは通常こうした場面では偽の電話番号を使用する。しかし「イカゲーム」で使われた8桁の番号は、頭に韓国の携帯電話番号の最初の3桁「010」を付けると実在する番号になる。

 経済紙マネートゥデイ(Money Today)によると、「イカゲーム」の配信以来、この番号を実際に使っているある韓国人にいたずら電話やテキストメッセージが殺到し、「日常生活に支障を来している」。

 ドラマ内の番号と似た番号を持つ人たちもいたずら電話の被害を訴えている。中には真夜中に「イカゲームに参加したい」とだけ言って切れる電話もあったという。

 ネットフリックスは6日、苦情が増えたことを受け、ドラマ内の電話番号を変更すると発表。「必要に応じて電話番号が出てくるシーンを編集するなど対応中だ」と説明した。

 7日には最初の2話に登場した8桁の番号が6桁に変更された。

 この番号に電話をかけると、自動音声で「あなたがおかけになった電話番号は現在使われておりません」との案内が流れた。(c)AFP