【10月8日 AFP】イングランド・プレミアリーグは7日、サウジアラビアの政府系ファンドを中心とするコンソーシアムによるニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)の買収が完了したと発表した。

 プレミアリーグによれば、3億ポンド(約455億円)での買収を停滞させていた法的な問題の片がつき、サウジアラビア政府がクラブを支配しないという「法的拘束力のある保証」を得たという。

 政府系基金パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)のヤセル・ルマイヤン(Yasir al-Rumayyan)総裁は「イングランドのサッカー界で最も有名なクラブの一つであるニューカッスル・ユナイテッドの新オーナーになることができ、大変誇りに思う」と述べた。

 勝利に飢えた数百人のニューカッスルファンは本拠地セント・ジェームズ・パーク(St James Park)周辺に集まり、サポーターからの支持を得られずにいたマイク・アシュリー(Mike Ashley)現オーナーの退陣を祝って発煙筒をたいた。

 元イングランド代表FWでニューカッスルのレジェンドであるアラン・シアラー(Alan Shearer)氏は、ツイッター(Twitter)で喜びを爆発させ「また希望を持つことができる」とつづり、マイケル・オーウェン(Michael Owen)氏も、クラブの「ゲームチェンジャー」になり得る買収だとツイートした。

 ニューカッスルの街は歓喜に沸いたものの、国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は今回の買収について、サウジアラビアの人権問題から目をそむけさせる「スポーツウオッシング」の一環だと指摘している。(c)AFP/John WEAVER