【10月8日 AFP】米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)のイーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)は7日の株式総会で、本社をカリフォルニア州からテキサス州に移転する方針を明らかにした。

 マスク氏は「本社をテキサス州オースティン(Austin)に移す」と表明。一方で、「誤解がないよう言っておくと、カリフォルニアでの事業活動は引き続き拡大していく」と語った。

 マスク氏によると、世界的な半導体などの部品不足にもかかわらず、テスラは売り上げも販売台数も大きく伸ばしている。カリフォルニア州フリーモント(Fremont)工場も50%の増産を目指しているが、同地域での事業拡大には限界がある。

 同氏は移転の理由として、シリコンバレー(Silicon Valley)の住宅価格と生活費の高騰から、従業員の多くが遠距離通勤を強いられていることも挙げた。

 マスク氏はカリフォルニア州の規制当局と衝突し、州の所得税を課していないテキサス州に生活拠点を移している。(c)AFP