【10月7日 AFP】台湾の邱国正(Chiu Kuo-cheng)国防部長(国防相)は6日、中国と台湾の軍事的緊張がこの40年間で最も高まっていると警戒感を示した上で、2025年にも中国が台湾を全面侵攻できる軍事力を備えるとの見解を示した。

 中国は国慶節(建国記念日)に当たる1日以降、軍用機150機近くを台湾の防空識別圏(ADIZ)に進入させ、圧力を強めている。

 邱氏は立法院(国会)への報告で「現在の軍事情勢は、私が40年以上前に入隊して以来最も厳しい」と述べ、「ささいな不注意」や「判断ミス」が危機を招きかねないとして、4年後には中国が台湾に侵攻できるようになると警鐘を鳴らした。

 さらに、中国は既に侵攻能力を備えていて、大きな損失と高い代償を払う必要があるため実行していないが、「2025年以降、代償と損失を最小限に抑えられるようになる」と述べた。(c)AFP/ Amber WANG