【10月7日 AFP】サッカースペイン代表のルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は、イタリアを撃破した6日のUEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2020-21)準決勝で同国の最年少出場記録を樹立したMFガビ(Pablo Martin Paez Gavira 'Gavi')について、同国の「未来」であり、「現在」だと評した。

 スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するガビはこの日、17歳62日でA代表デビュー。1936年に行われた旧チェコスロバキアとの国際親善試合で、アンヘル・スビエタ(Angel Zubieta)氏が記録した17歳284日という同国の最年少出場記録を85年ぶりに更新した。

 エンリケ監督は、バルセロナのチームメートであるセルヒオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)の近くで冷静なプレーを見せたガビについて、代表で長いキャリアが待っているだけでなく、今すぐに活躍できると確信している。

 37戦無敗だったイタリアに敵地ミラノ(Milan)で2-1と勝利し、決勝に駒を進めた試合後、エンリケ監督は記者団に対し「彼はライン間でプレーできる選手。ボールを失わず、テクニックも高く、フィジカルも兼ね備えている」とコメントした。

「彼が何をもたらすかは分かっていた。それは個性やプレーしたいという意欲、勇気。手に負えないことなんて彼にはない。とても完成された選手だ」

「彼はこのチームの未来になり得るが、同時に現在にもなれる。彼にはこのレベルでプレーするだけの個性がある」

 スペイン1部リーグで通算5試合にしか出場していない中での先発起用だったにもかかわらず、ピッチ上で成熟ぶりを見せたガビについては、この日2ゴールを挙げたフェラン・トーレス(Ferran Torres)からも称賛の声が上がった。

 トーレスは「彼は若い。ピッチの外では物静かで、内気で恥ずかしがり屋だと言っていい」とした上で、「だが、ピッチ上では彼がどんな選手になり得るのか見て取れた」と述べた。(c)AFP