【10月5日 AFP】ロシアは4日、極超音速巡航ミサイル2発の発射実験を行い、うち1発は潜水艦から水中発射したと発表した。ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が「無敵」と評する新型兵器の実験が続けられている。

 欧米諸国との緊張が高まる中、ロシアは米国との開発競争で優位に立とうとしている。

 極超音速ミサイルは音速の5倍以上の速さで飛行し、機動性が高いことから、従来のものよりも追跡や迎撃が難しい。

 ロシア軍は4日、極超音速ミサイル「ツィルコン(Zircon)」1発を原子力潜水艦「セベロドビンスク(Severodvinsk)」から発射し、北極圏バレンツ海(Barents Sea)のロシア海域に設置した標的に命中させたと発表した。

 国防省は「原子力潜水艦からのツィルコンミサイルの試射は成功したと考えられる」との声明を出し、ミサイルが炎を上げて上昇する様子を捉えた映像を公開した。

 国防省はその後、同じ潜水艦で水深40メートルからツィルコン1発を発射したと発表した。

 ロシアのメディアが報じた同省の声明によると、ツィルコンを潜水艦から水中発射したのはこれが初めて。(c)AFP