世界的に続く自動車の半導体不足 中国メーカーが自主開発研究
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【10月6日 CNS】現在、世界の新エネルギー車(NEV)産業は半導体不足の問題に直面している。Auto Forecast Solutions(AFS)の統計によると、8月9日時点で半導体不足による自動車の減産は世界で585万台に達し、そのうち中国市場が112万2000台を占めている。この傾向は2022年春まで続くと予測されている。
9月中旬に中国南部の海南省(Hainan)海口市(Haikou)で開かれた「第3回世界新エネルギー車大会(WNEVC2021)」で、専門家が半導体不足の解消方法について話し合った。
自動車のスマート化は半導体とともにある。従来の自動車は1台につき500~600個の半導体を搭載しているのに対し、NEVは1台平均約1600個を搭載している。
自動車電子エンジニアの朱玉龍(Zhu Yulong)氏は「世界的な半導体不足は2020年末から始まってどんどん深刻化した。とりわけ自動車の中心部分となる電子制御ユニット(ECU)、横滑り防止装置(ESP)に使う半導体不足は生産部門に直接影響を及ぼしている」と指摘。黒芝麻智能科技(Black Sesame Technologies)のマーケティング責任者、楊宇欣(Yang Yuxin)氏は「半導体不足の理由は複数の要因がある。半導体の需要が伸び続けていること、半導体の性能への要求が高まっていること、NEVの進化に伴い半導体機能の統合が求められていることが挙げられる」と説明した。
半導体不足は短期的には中国のNEV産業の足かせとなっているが、今後の成長に与える影響は限定的だ。大会に参加した工業情報化省の辛国斌(Xin Guobin)次官は「中国のNEV開発は飛躍的進歩を遂げている。まず、バッテリーやモーター、電子制御などの主要技術が進展している。走行距離も大幅に拡大し、多くの車両が500キロを超えている。さらに中国は6年連続で世界最大の生産・販売量を誇る市場であり、今年1~7月の生産台数は150万4000台、販売台数は147万8000台を記録し、2020年の通年を上回った」と成果を誇った。
国立NEV技術イノベーションセンターの原誠寅(Yuan Chengyin)代表は「自動車用半導体は将来の自動車市場の方向性を決める」と強調。中国の自動車用半導体の平均コストは2019年1台あたり400ドル(約4万4428円)から、2022年には1台あたり600ドル(約6万6642円)に引き上がり、中国の自動車用半導体市場は150億ドル(約1兆6661億円)に達する可能性がある。
中国国務院の韓正(Han Zheng)副総理は大会のスピーチで「自動車用半導体やオペレーティングシステムなどの主要技術の開発と工業化を加速する」と表明。中国の自動車メーカーの比亜迪汽車(BYD)や上汽大衆汽車(SAIC Volkswagen)、小米科技(シャオミ、Xiaomi)のほか多くの半導体企業が自動車用半導体の分野に参入していると報告された。(c)CNS/JCM/AFPBB News