【9月5日 CNS】中国自動車工業協会によると、半導体不足などの影響で7月の自動車生産・販売台数は引き続き減少した一方、新エネルギー車の生産・販売台数は過去最高記録を更新した。

 7月の自動車の生産台数は186万3000台で、販売台数は186万4000台。それぞれ前年同月比で15.5%減と11.9%減、前月比でも4.1%減、7.5%減となった。このうち乗用車の販売台数は、前年同月比7%減の155万1000台。商用車の生産台数は前年同月比33.2%減の31万5000台と大きく落ち込んだ。

 中国自動車工業協会の陳士華(Chen Shihua)副事務局長は「半導体不足のため7月も自動車市場は下落したが、減少幅は縮小している」と説明している。

 一方で、新エネルギー車は好調が続く。7月の販売台数は25万6000台で、前月比6%増、前年同月比では175%増となり、月間記録を更新した。内訳は電気自動車が20万6000台、プラグインハイブリッド車が5万台。1~7月の新エネルギー乗用車の販売台数は139万8000台で、前年比212.3%増となった。

 中国自動車工業協会の許海東(Xu Haidong)副主任技術者は「新エネルギー車の今年の総売上高は、前年比76%増の240万台に達すると予想される。以前の見込みの200万台よりはるかに高い」と話す。

 専門家の予測によると、電気自動車のシェアは2025年までに総車両販売の20%から25%に達する見通しだ。中国自動車エンジニア学会が昨年発表した「省エネルギー車と新エネルギー車の技術ロードマップ2.0」によると、新エネルギー車が売上高に占める割合は2030年で約40%、2035年には50%以上を占め、国内自動車市場の主流となるという。

 新エネルギー車市場が急成長を遂げている一方、米国メーカー・テスラ(Tesla)の中国での販売台数は大幅に減少。7月の販売台数は前月比69%減の8600台に落ち込んだ。同社関係者は「売り上げは上昇すると見込んでいたので、原因が分からない」と漏らしている。(c)CNS-中国経済網/JCM/AFPBB News