【10月3日 AFP】21-22イングランド・プレミアリーグは2日、第7節の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)は終盤にティモ・ヴェルナー(Timo Werner)が決勝点を挙げて退場者を出したサウサンプトン(Southampton FC)を3-1で下し、暫定首位に浮上した。

 不満の残る戦いが続いていたチェルシーだったが、スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)での試合は劇的な幕切れとなり、最高の雰囲気で1週間を終えた。

 前節はマンチェスター・シティ(Manchester City)に、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)ではユベントス(Juventus)にいずれも0-1で敗れたチェルシーは、最後の数分まで雨の本拠地でまたしても失意に陥る危機に瀕していた。

 序盤にトレヴォ・チャロバー(Trevoh Chalobah)のゴールで先制したチェルシーに対し、セインツ(Saints、サウサンプトンの愛称)は後半にジェームズ・ウォード・プラウズ(James Ward-Prowse)のPKで追いついた。

 しかしその後、ジョルジーニョ(Jorginho)に対する悪質なタックルでウォード・プラウズが退場となると、チェルシーは数的優位を生かして84分にヴェルナーのゴールで勝ち越し、さらにベン・チルウェル(Ben Chilwell)が加点して勝ち点3を確保した。

 この結果チェルシーは2位リバプール(Liverpool FC)に2ポイント差をつけた。しかしリバプールは、3日に王者マンチェスター・シティ(Manchester City)に勝利すれば首位に返り咲く。

 今季リーグ戦で白星のないサウサンプトンに勝てなければ欧州王者に疑いの目が向けられることは必至だったため、勝利で国際試合週間による中断期間を迎えられたのはトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督にとって大きな安心材料となった。

「過去2試合よりも良いパフォーマンスをすることが重要だったので、負けることを恐れないよう考え方を研ぎ澄ませた。自分たちのやり方でプレーして相応の結果を手にしたのは大きい」 (c)AFP/Steven GRIFFITHS