【10月1日 AFP】世界有数の活火山、米ハワイ(Hawaii)島のキラウエア(Kilauea)山が9月29日に噴火した。当局が30日発表したところによると、溶岩が火口にたまっており、今のところ居住地域は危険にさらされていない。

 米地質調査所(USGS)は30日のツイッター(Twitter)投稿で、溶岩の噴出は「5階建てビルの高さ」に相当するとしている。

 USGSによると、キラウエア山のハレマウマウ(Halema'uma'u)火口に29日朝、亀裂が入り始め、溶岩が噴出。一時溶岩の温度は1100度を超えた。

 1950年代から一定の間隔で噴火しているキラウエア山は、人気の観光地となっている。今回の噴火を受け、キラウエア山があるハワイ火山国立公園(Hawaii Volcanoes National Park)は観光客の増加に備えている。

 同公園の広報担当者は現地紙ホノルル・スター(Honolulu Star)に「情報が広まるにつれ、週末にかけ訪問者が増える見込みだ」と語った。

 今回の噴火は直ちに危険をもたらすものではないが、USGSは噴火活動の初期段階は「変化が多く不安定」なため「慎重に監視を続ける」としている。

 ハワイ諸島最大のハワイ島にはキラウエア山を含め五つの火山がある。(c)AFP