【9月30日 AFP】インド当局は29日、ペースト状にした1キロ近い金を直腸に隠し、密輸しようとした男を逮捕したと発表した。

 男は27日、北東部マニプール(Manipur)州にあるインパール空港(Imphal Airport)の保安検査場で、「体腔内に金属が存在する」ことが発覚して拘束された。

 中央産業保安部隊(CISF)によると、ニューデリーへ向かおうとしていた男は尋問に満足に答えられなかった。その後、職員が男を身体検査室へ連れて行き、下半身のX線検査を行ったところ、ペースト状の金計900グラム以上、約420万ルピー(約650万円)相当が入ったカプセル4個が発見された。

 インドは世界第2位の金消費国で、専門家によると、近年は金をペースト状にするなどの手口による密輸が増加している。密輸の手口はますます巧妙になっており、衣服の裏に縫い付けたり、口腔内や車椅子に隠したりする例も確認されている。(c)AFP