【9月29日 AFP】長寿漫画シリーズ「ゴルゴ13(Golgo 13)」で知られる漫画家のさいとう・たかを(Takao Saito)さんが死去した。84歳。出版社が29日、発表した。

 ゴルゴ13の掲載誌「ビッグコミック(Big Comic)」を出版する小学館(Shogakukan)によると、さいとうさんは膵臓(すいぞう)がんのため、24日に亡くなった。

 ゴルゴ13は伝説の殺し屋の物語で、1968年に同誌で連載開始。アニメやビデオゲームになり、実写映画も2本製作された。

 今年7月には201巻が発売され、発行巻数が最も多い単一漫画シリーズとしてギネス世界記録(Guinness World Records)の認定を受けた。

 ビッグコミック編集部は「生前のご功績に心から賛嘆と感謝を申し上げ、謹んで氏のご冥福をお祈りいたします」とつづった。ゴルゴ13はさいとうさんの遺志を継ぎ、スタッフが協力して連載を続けるとしている。

 さいとうさんは1936年、和歌山県生まれ。1955年に「空気男爵(Baron Air)」でデビューした。1950年代に誕生した「劇画」をもり立てた漫画家の一人だった。(c)AFP