【10月3日 CGTN Japanese】中国南西部の四川省(Sichuan)甘孜(カンゼ)チベット族自治州に位置し、中国で標高が最も高い地点にある百万キロワット級の水力発電所、雅礱江(がろうこう)両河口発電所が9月29日、72時間の試運転を経て正式に稼働し、発電を開始しました。

 雅礱江両河口発電所の建設は16年を要し、ダムに積み上げられた岩石や土砂の総量は4300万立方メートルに達し、ダム左岸の高い斜面は最も高いところで684メートルあり、中国の最高層ビルである上海中心大厦(上海タワー)より17階分も高いということです。

 ダムは今後長期間にわたって調整や巨大な補償効果をもたらし、今後新たな投資を行わなくても、雅礱江の下流や金沙江下流、長江主流の発電所に大きな補償効果を生じて渇水期を含めた年間の発電量が約342億キロワット増加すると見込まれており、増加する発電量は両河口発電所自体の発電量の3倍となります。両河口の年間発電量と補償効果で増加した発電量を加えると、年間2130万トンの二酸化炭素削減に相当するということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News