【10月2日 AFPBB News】1週間のSDGsニュースを振り返る。

グレタさん、各国の気候政策を非難 30年の「空虚な言葉」

 スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(18)は28日、各国政府による過去30年間の怠慢を非難し、若者世代は各国首脳による「空虚な言葉と約束に埋もれている」と糾弾した。

 11月の気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)を前にイタリア北部ミラノ(Milan)で開催されたイベント「ユース・フォー・クライメート(Youth4Climate)」で演説したトゥンベリさんは、各国政府が十分な温室効果ガス削減と資金提供の誓約をしていないのにもかかわらず、「恥を知ることなく自画自賛している」と非難。各国首脳の言葉には行動が伴っていないと指摘した。

イタリア・ミラノで開かれたイベント「ユース・フォー・クライメート」に出席したグレタ・トゥンベリさん(2021年9月28日撮影)。(c)MIGUEL MEDINA / AFP

仏サンローラン、毛皮使用終了へ

 仏高級ファッションブランド「サンローラン(Saint Laurent)」は来年から毛皮の使用を中止する。親会社のケリング(Kering)が24日、発表した。

フランス・パリで行われた「サンローラン」のファッションショーの様子(2018年2月27日撮影、資料写真)。(c)ALAIN JOCARD / AFP

世界規模の音楽イベント、E・ジョンやBTSら 気候変動問題など訴え

 世界各地で24時間にわたり開催される音楽イベント「グローバル・シチズン・ライブ(Global Citizen Live)」が25日、開幕した。気候変動や公平なワクチン接種、飢餓への理解を深めることを目的に、エルトン・ジョン(Elton John)や韓国人気アイドルグループ「BTS(防弾少年団)」がパフォーマンスを披露した。

「グローバル・シチズン・ライブ」の仏パリの会場でパフォーマンスを楽しむ観客(2021年9月25日撮影)。(c)Bertrand GUAY / AFP

スイス、同性婚合法化へ 国民投票で64%賛成

 スイスで26日、同性婚の合法化の是非を問う国民投票が行われ、賛成64.1%で承認された。投票率は52%だった。

 政府が掲げた同性婚合法化の政策「結婚をすべての人に」をめぐり、反対派が必要とされる署名数を集めたため国民投票が実施された。

 同性婚の合法化はスイスで30か国目となる。欧州では、2001年にオランダが世界で初めて同性婚合法化に踏み切ったのを皮切りに、合法化が相次いだ。

スイスの首都ベルンで行われた同性婚をめぐる国民投票関連のイベントで、ポーズを取るカップル(2021年9月26日撮影)。(c)Fabrice COFFRINI / AFP

米フォード、EV生産に1.3兆円投資 韓国SKイノベーションと

 米自動車大手フォード・モーター(Ford Motor)は27日、電気自動車(EV)の生産に114億ドル(約1兆2700億円)を投資すると発表した。2025年までに工場4か所を設置し、1万1000人の雇用を創出する。

 フォードは提携相手の韓国のSKイノベーション(SK Innovation)と共同で、ケンタッキー、テネシー両州に工場を設置する。

 フォードは2030年までに製造する自動車の40~50%を完全EV化する方針だ。

フォードのロゴ(2014年12月31日撮影、資料写真)。(c)SAUL LOEB / AFP

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