2022年北京冬季五輪の準備が加速 テクノロジー要素+エコ理念が運動をより現代的に
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【9月30日 CNS】4年に1度開催される中国の全国体育大会が9月15日に中国・西安市(Xi’an)で開幕し、100日余り後には、2022年北京冬季五輪も幕を開ける。現在、冬季五輪の各方面の準備は加速期に入っており、今回の全国体育大会のいくつかの注目点がメディアの冬季五輪に対する予測の解釈になっている。
今年の全国体育大会では、5G技術の融合したマルチメディアデジタル技術がすべてのスポーツ施設を全面的に覆い、ブルートゥースによる位置決め、LED照明インテリジェントコントロール、顔認識、リアルタイムで監視できる建物エネルギー消費・エネルギー効率管理プラットフォーム、インテリジェントロボット助手、バーチャルリアリティー(VR)と拡張現実(AR)など多様な技術が出場選手と観客に、良質の参戦・観戦体験をもたらす。
入り口でのスマートドアアクセスコントロールシステムから、素早く客席を見つけ観客に案内する案内AI、トイレや飲食エリアの行列状況をワンクリックで確認できるスマートデバイスに至るまで、テクノロジーは場内の観客にさらなる利便性を提供する。多次元・高性能のインタラクティブな5Gライブ配信技術は、場外の観客は外に出ることなく臨場感あふれる観戦ができる。
中国はスポーツ競技場の建設に多くの先端科学技術を融合させ、スポーツ競技に未来感を与えている。持続可能な設計案は、エコ、節約という大会運営理念を際立たせている。西安オリンピックセンターは既存の競技場をAI技術用いて全面制御し、新たなスマート競技場に変身する。冬季五輪のカーリング競技場「氷立方(アイスキューブ)」は水泳競技場「水立方(ウオーターキューブ)」を改造したもので、世界初の「氷水変換」施設であり、「ダブルオリンピック施設」でもある。国家体育館は従来のガラスのカーテンウォールを擬氷ガラスレンガに改造し、自然採光を十分に取り入れ、照明のエネルギー消費を減らす。国家スピードスケート競技場「氷糸帯(アイスリボン)」は、世界最大の超臨界二酸化炭素を用いて直接蒸発冷凍する氷上で、この技術を用いた世界初の冬季五輪スピードスケート競技場でもあり、炭素排出はゼロに近い。
京東(JD.com)ビッグデータ研究院がこのほど発表した報告によると、ここ数年、中国のスポーツ消費市場は持続的に拡大し、そのうち「85後(1985年〜89年生まれ)」が最大の消費層となっている。最近の世界的なスポーツイベントの開催が、スポーツ消費市場の熱気を押し上げているとみなしているという。11日、中国新聞週刊(China Newsweek)が発表した「2021有意義なライフスタイル報告——若者の新しい社交と消費に関する洞察」によると、現代中国の若者は規則的な養生を重視し、55.5%の人が定期的に運動をしている。
中国国務院はこのほど「全民健身計画(2021〜25年)」を発表し、次のように指摘した。「第14次五か年計画(2021〜25年)」の時期に、健康中国戦略と全民健身国家戦略を深く実施しなければならない。スポーツイベント、政策の支援、スポーツ産業の複数の有利な要素により、中国の全国民のフィットネスはブームを迎え、スポーツ強国の建設も新たな段階に入っていく。(c)CNS/JCM/AFPBB News