【9月27日 AFP】21-22スペイン1部リーグは26日、第7節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はけがで約10か月の離脱を強いられていたアンス・ファティ(Ansu Fati)がゴールを挙げるなどし、ホームでレバンテ(Levante)に3-0で勝利。ロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督にかかる重圧を和らげた。

 リオネル・メッシ(Lionel Messi)から背番号10を受け継いだ18歳のファティが途中出場で323日ぶりの復帰を果たすと、本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)の観客は大声援で迎えた。

 メンフィス・デパイ(Memphis Depay)のPKで早々に先制し、ルーク・デ・ヨング(Luuk de Jong)の加入後初ゴールでリードを広げたバルセロナは後半アディショナルタイム、ボールを持ち運んだファティがネットを揺らし、自身の復帰戦を見事に飾った。

 ゴールを決めたファティはチームメートに担がれ、ベンチのメディカルスタッフや観客席にいた家族と抱擁を交わし、カンプ・ノウのファンも大盛り上がりとなった。

 ファティは試合後、「ずっと支えてくれた医師やあらゆる人、そして全力でサポートしてくれた全てのファンに感謝したい」とコメントした。

 膝のけがで3度の手術を強いられたため、ファティが華麗なプレーを披露した以前のレベルにまで戻れるのかは多くの人が疑問を抱いていた。

 ファティの道のりはまだ長いが、このところ指揮官の去就に関する臆測でクラブが揺らいでいた中で、チームの士気を高める復帰とゴールとなった。

 公式戦で4試合ぶりの勝利を収めたバルセロナは、消化試合数が一つ少ない中で首位レアル・マドリード(Real Madrid)と5ポイント差の6位に浮上。今週末には敵地でアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)と対戦する。(c)AFP/Tom ALLNUTT