【9月26日 AFP】21-22イタリア・セリエAは25日、第6節の試合が行われ、ACミラン(AC Milan)はアウェーでスペツィア(Spezia)を2-1で下し暫定首位に浮上。祖父、父に続いてミランでプレーするダニエル・マルディーニ(Daniel Maldini)は、初先発初得点を記録して勝利に貢献した。

 ステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)監督率いるミランは、終了4分前にブラヒム・ディアス(Brahim Diaz)が決勝点を挙げ、同日ホームでアタランタ(Atalanta)と2-2で引き分けた暫定3位インテル(Inter Milan)に2ポイント差をつけた。暫定2位には、26日に試合を行うナポリ(SSC Napoli)が1ポイント差でつけている。

 7度欧州の頂点に立っているクラブのレジェンド、父のパオロ(Paolo Maldini)氏がミランで最後にプレーしてから12年、ダニエルは48分にヘディングでゴールネットを揺らした。

 ミランの選手としての25年間で獲得可能なタイトルをほぼ全て手にした元イタリア代表DFで、現在クラブのテクニカル・ディレクター(TD)を務めるパオロ氏は、ピエール・カルル(Pierre Kalulu)のクロスに頭で豪快に合わせた息子がチームメートに囲まれる様子をスタンドで見届けた。

 80分にダニエレ・ベルデ(Daniele Verde)のシュートがDFサンドロ・トナーリ(Sandro Tonali)に当たり、GKマイク・メニャン(Mike Maignan)のなすすべなくゴールに吸い込まれ追いつかれたミランは、ダニエルのおとぎ話のような一戦を台無しにしたかに思われた。

 しかし、前節ベネツィアFC(Venezia FC)戦で決勝点を挙げたディアスが、86分にゴール前でアレクシス・サーレマーカース(Alexis Saelemaekers)のパスに合わせ、今季公式戦4点目をマークしてまたしてもチームを勝利に導いた。

 インテルはジャン・ピエロ・ガスペリーニ(Gian Piero Gasperini)監督が指揮を執るアタランタとの接戦で引き分け、首位浮上のチャンスを逃した。

 5分にラウタロ・マルティネス(Lautaro Martinez)が先制点を挙げたインテルに対し、アタランタは30分にルスラン・マリノフスキー(Ruslan Malinovskyi)がミドルシュートを突き刺すと、その8分後にラファエウ・トロイ(Rafael Toloi)のゴールで勝ち越した。

 しかしインテルは71分、フェデリコ・ディマルコ(Federico Dimarco)のシュートを相手GKフアン・ムッソ(Juan Musso)が弾いたボールにエディン・ジェコ(Edin Dzeko)が詰めて追いついた。

 86分に途中出場のディマルコがPKをバーに当て勝ち越しのチャンスを逃した王者インテルに対し、アタランタは終了間際にロベルト・ピッコリ(Roberto Piccoli)が挙げた得点が無効となり、選手が一斉に抗議した。

 攻撃的なスタイルで上位相手にも攻め続ける姿勢を示したアタランタは、暫定5位につけている。(c)AFP