■「料理そのものが物を言う」

 ジャカルタに拠点を置く経済金融開発研究所(INDEF)のアナリスト、ナイラル・フダ(Nailul Huda)氏は、低い操業コストとITに強い若い世代からの需要によりゴーストキッチンは間違いなく成長を続けると言う。

「パンデミック後も人々は料理を注文する。ゴーストキッチンはパンデミックが終わっても力強く成長し続ける可能性がある」

 シンガポール在住の料理評論家・鄭春茂(Leslie Tay、レスリー・テイ)氏は、ゴーストキッチンによって「食事の魅力や魂といった部分はある程度損なわれた」と語る。ただ、従来のレストランと共存しながら繁盛する余地はあるともした。

「結局は、料理そのものが物を言う。料理がおいしければ、その評判は広がります」 (c)AFP/Amber WANG and AFP reporters across Asia