【9月22日 AFP】イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)で今季からプレーするGKマイク・メニャン(Mike Maignan)が、ユベントス(Juventus)戦で自身に差別発言を浴びせた人物と、差別問題の対応にあたっている関係者を非難した上で、「黒人であることに誇りを持っている」と話した。

 ユベントスのホームで行われた19日の試合については、差別発言の動画がSNSで拡散している。動画ではウオーミングアップを行うメニャンに対して、画面に映っていない人物が差別的な暴言を立て続けに浴びせるところが記録されている。

 メニャンは自身のインスタグラムで「こういう出来事が『例外的な事件』として扱われ、包括的な措置が取られない限り、歴史は何度も何度も繰り返される」とコメントした。

「意思決定を行う人たちは、自分を動物におとしめる暴言やチャントを耳にするのがどういう気持ちか知っているのだろうか。僕らの家族や愛する人がどれだけ苦しむか知っているのだろうか。みんなあれを見て、2021年にもなってこんなことがなぜ起こるのか分からずにいる」

「自分は差別の『被害者』じゃない。自分はマイクで、まっすぐで、黒人であることに誇りを持っている」

 ユベントスはこの件を受け、調査を始めたことを発表し、差別発言を行った人物の特定に動いていると話している。国内メディアの報道によると、イタリアサッカー連盟(FIGC)も調査開始を検討しているという。(c)AFP