【9月21日 AFP】スーダン暫定政府は21日、同日朝にクーデターを阻止したと発表した。今回のクーデター未遂には、長期独裁体制を敷き、2019年のクーデターで崩壊したオマル・バシル (Omar al-Bashir)前政権とつながりがある軍人や民間人が関与したとの見方を示している。

 ハムザ・バロール(Hamza Baloul)情報相は、クーデターは阻止され、関与した者らは「制圧された」と明らかにした。

 バロール氏はテレビ演説で「国民に対し、秩序は回復したと保証する。クーデター未遂の軍民双方の首謀者は逮捕され、捜査を受けている」と述べた。

 バシル氏の失脚以来、複数のクーデター未遂が起きており、当局は、前大統領を支持するイスラム主義者や解散した与党の元党員が関与したと主張している。

 スーダンにはクーデターが繰り返されてきた長い歴史がある。かつて軍の准将だったバシル氏も、1989年にイスラム主義組織と連携して軍事クーデターを起こし、権力を掌握した。(c)AFP