ピカソ作品8点、娘が相続税で納付 フランス
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【9月21日 AFP】スペインの画家パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の娘マヤ・ルイス・ピカソ(Maya Ruiz-Picasso)さん(86)が20日、ピカソの作品8点とスケッチブック1冊を、相続税としてフランスに納めた。
マヤさんは、ピカソとフランス人モデル、マリーテレーズ・ワルテル(Marie-Therese Walter)の娘。
ピカソの絵画6点と彫像2点が、パリの国立ピカソ美術館(Picasso Museum)に渡された。
ピカソの孫オリビエ・ビドマイエール・ピカソ(Olivier Widmaier Picasso)さんによると、絵画「The child with the lollipop sitting under a chair(いすの下に座りキャンディーをくわえた子ども)」はマヤさんがモデルとされ、第2次世界大戦(World War II)直前の恐怖に包まれた世界を表現している。
納められた作品は家族が受け継いできたもので、ピカソがアトリエにトーテムとして飾っていたポリネシア風の像も含まれている。
最も古い作品は画家だった父親を描いた1895年の作品「ドン・ホセ・ルイス(Don Jose Ruiz)」、最も新しい作品は91歳で死去する2年前、1971年夏のキュービズム作品「男の頭部(Head of a Man)」。
来年4月から、ピカソ美術館で展示される。(c)AFP/Sandra BIFFOT-LACUT