【9月19日 AFP】21-22フランス・リーグ1は18日、第6節の試合が行われ、ランス(RC Lens)は1-0で王者リール(Lille OSC)に勝利したが、後半の開始時刻が30分遅れる事態となったサポーターのピッチ乱入がダービーに影を落とした。

 観客間で緊張が高まると、ハーフタイムにランスのサポーター数十人がスタッド・ボラール・デレリス(Stade Bollaert-Delelis)のピッチに乱入し、アウェーのリールファンと一触即発の状態となった。両チームのファンが仕切り壁を挟んで椅子を投げ合ったため、機動隊が介入してお互いを引き離した。

 ランスの最高責任者アルノー・プイユ(Arnaud Pouille)氏は、「全容を解明しようとしているところだ。いくつか混乱がある中で生じた。もちろんランスはあらゆる暴力行為も非難する」とコメントした。

「残念ながら、この地域のイメージは今回の出来事によって影響を受けている。私は事実に対して明確な考えを持っているが、自分としては誰にも影響を及ぼしたくない。画像をご覧いただけたと思う。事態に火をつけるような行為および、破壊的な反応があった」

 今回の件では6人が軽傷を負い、2人が逮捕された。

 ランスのGKジャンルイ・レカ(Jean-Louis Leca)は、「サポーター間でいくつか事件があったと聞かされた。選手としては再開に向けて自分たち自身のことに集中するだけだった」と話した。「サッカースタジアムでのサポーターのけんかは迷惑だ。子どもたちもいるので彼らもまた模範を示す必要がある」

 ランスは74分、ポーランド代表MFプルゼミスワフ・フランコフスキ(Przemyslaw Frankowski)が決勝点をマーク。無敗を維持し、19日にオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)と戦う首位パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)と3ポイント差の暫定2位に浮上した。

 フランスでは、8月22日のオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)戦が延期となった蛮行により、ホームチームのニース(OGC Nice)が勝ち点剥奪処分を受けたばかりだった。この試合は中立地で10月27日に行われることになり、ニースには3試合の無観客開催の処分も命じられた。(c)AFP/Martyn WOOD