【9月19日 AFP】サッカーイングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)、ダービー・カウンティ(Derby County)のウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)監督は18日、経営難で破産申請を開始したクラブへの忠誠を誓った。

 現役時代にプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)やイングランド代表でストライカーとして活躍し、指導者に転向して1年目のルーニー監督は、2-1で勝利した18日のストーク・シティ(Stoke City)戦後、クラブ再建の一端を担いたいと話した。

 17日夜にクラブの取締役が管財人を任命する通知を出したと明かしたダービーは、新しいオーナーを確保できなかったことや新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の財政的な影響により、「この難しい決断をするしかなかった」と説明した。

 35歳のルーニー監督は、「このクラブ、そして選手とスタッフの責任を持つと何度も口にしてきた。彼らのことを大切に思っている。この状況を抜け出せるようにできること全てをやり続ける」と話した。「クラブに誇りと威厳を取り戻すのが自分の仕事だ。クラブには偉大なファンの基盤があって、彼らは私や選手が全神経を注ぐに値する」

 また、ルーニー監督はクラブの破産申請計画をテレビのニュースで知ったと明かした。「テレビで見たが、理想的ではない。コミュニケーションが重要だと考えている。しばらくの間メル(・モリス<Mel Morris>会長)から何の連絡もなかったので、状況が把握できないままファンに応じるのはとても難しかった」

「破産申請のニュースを知ってからの24時間は非常につらいものだった。住宅ローンや各種支払いを抱える中で職を失う人たちも出てくるはずだ。彼らの仕事が奪われるのは心が痛む」 (c)AFP