【9月18日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2021)の女子シングルスで優勝を果たした18歳のエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu、英国)は17日、歴史的な快挙についてはまだ完全に実感していないと認めつつ、帰国した最初の夜は決勝の映像を見直しながら過ごしたと明かした。

 ラドゥカヌは11日の決勝で19歳のレイラ・フェルナンデス(Leylah Fernandez、カナダ)を6-4、6-3で下し、全試合ストレート勝ちで全米オープンを制覇。予選勝者の四大大会(グランドスラム)優勝は史上初で、英国人女子がグランドスラムのシングルスを制すのは、1977年のバージニア・ウェード(Virginia Wade)氏以来だった。

 16日にロンドン郊外の自宅に戻ったラドゥカヌは、1時間51分にわたるフェルナンデスとの激戦で経験したさまざまな感情を思い起こしたという。

 英BBCに対して、「少しずつ実感しているけれど、まだ目まぐるしい体験という感じ。全ての瞬間が素晴らしかった。完全にのみ込むのはまだとても難しい」と話したラドゥカヌは、「(決勝の映像を)見ていたら、自分ではない人がプレーしている感じがした。結果は分かっているのに、すごく緊張する瞬間があった。そこを乗り越えられた自分を本当に誇りに思う」と続けた。

 また、両親の厳しい接し方が自分がチャンピオンになる上で役立ったと以前に話していたラドゥカヌは、自宅に戻ったときの両親の様子として「家に着いたときはただハグしてくれただけで、特に大騒ぎはしなかった。母がおいしいダンプリングを手作りしてくれた。あとは私のことをとても誇りに思うと褒めてくれたくらいで、それで十分」と話した。

 次戦の出場予定は、来月米カリフォルニア州インディアンウェルズ(Indian Wells)で行われるBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2021)となっている。(c)AFP/Imran Marashli