【9月17日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が、国家ぐるみのドーピング違反で自国アスリートが資格停止処分となっている中で、来年2月に中国で開催される北京冬季五輪に出席することになった。ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相が、16日に明らかにした。

 ラブロフ外相はタジキスタンで行われた中国の王毅(Wang Yi)国務委員兼外相との会談で、「プーチン大統領は、習近平(Xi Jinping)国家主席からの2022年2月に開催される冬季五輪への招待を喜んで受け入れた」と述べた。

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)は昨年、2014年のソチ冬季五輪で国家ぐるみのドーピング違反があったとして、ロシアに対して国際大会への出場を2年間禁止した。プーチン氏ら同国政府の要人も、開催国の元首から招待されない限り、同様の大会への出席を禁じられている。

 しかしながら、同国の一部選手はドーピング違反がないと証明できた場合に限り、国旗や国歌を使用せずに中立の立場での参加を認められている。今夏に開催された東京五輪では、中立旗の下で300人以上のロシア人選手が参加した。 

 ロシアの国営タス通信(TASS)は、ラブロフ外相がプーチン氏と習氏が直接面会することを期待しており、両国のアスリートが「再び競技でぶつかり合い、ハイレベルな戦いや個人の資質を示すだろう」と述べたと伝えている。

 北京と隣接する河北(Hebei)省で一部競技が行われる冬季五輪は、来年2月4日から20日まで開催される。(c)AFP