【9月17日 AFP】中国商務省は16日夜、日本などが参加する自由貿易協定「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)」への参加を正式に申請したと発表した。中国はこのところ、同協定に加盟するオーストラリアとの間で緊張を高めている。

 CPTPPは、2017年にドナルド・トランプ(Donald Trump)政権下にあった米国が脱退した環太平洋連携協定(TPP)に代わる新協定。18年にアジア太平洋地域の11か国が署名して発効した。同地域最大の自由貿易協定で、世界の国内総生産(GDP)合計の約13.5%を占めている。

 中国商務省はウェブサイトで行った発表で、「王文濤(Wang Wentao)商務相は9月16日、中国のCPTPP参加に向けた正式な申請書を提出した」ことを明らかにした。

 中国は過去にCPTPP参加への関心を繰り返し表明。3月には李克強(Li Keqiang)首相が、「参加を積極的に検討する」と述べていた。

 だが中国の参加には、加盟11か国の同意が必要となる。中国はオーストラリアと対立し、ワインや大麦を含むさまざまな輸入品に関税を課しており、合意を取り付けられるかは不透明だ。(c)AFP