【9月15日 AFP】世界反ドーピング機関(WADA)は14日、陸上女子短距離のシャカリ・リチャードソン(Sha'Carri Richardson、米国)が東京五輪出場を逃す要因となった大麻について、今後も禁止薬物に指定し続けるかを再考すると発表した。

 トルコのイスタンブールで理事会を行ったWADAは、大麻に関する科学的な見直しを2022年に行うと明かした。同年中は引き続き禁止薬物に指定するという。

 リチャードソンは今季女子100メートルで好記録を連発し、8月の東京五輪でも大会の顔になるとみられていたが、優勝した6月の米国代表選考会後の検査で大麻の陽性反応が出たため、30日間の出場停止処分を科され、東京五輪には出場できなかった。

 これをきっかけに、大麻を禁止薬物リストに含めたままでいいのかという議論が起こり、米国のセレブや選手仲間は時代遅れの不必要なルールだと批判していた。(c)AFP