【9月10日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)の代理人は、女王と英王室が黒人差別反対運動「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」を支持していると、9日に一部公開されたテレビインタビューで語った。

 ヘンリー王子(Prince Harry)とメーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)夫妻が、誕生前だった第1子の肌の色について、ある王室メンバーに人種差別的な発言をされたと暴露したことで、英王室は揺れている。メーガン妃は黒人の母親と白人の父親を持つ。

 グレーターロンドン(大ロンドン、Greater London)における女王の代理人を務めるケネス・オリサ(Kenneth Olisa)統監は、10日に放送される公共放送チャンネル4(Channel 4)の番組のインタビューで、英王室はこの問題を深く案じていると述べた。

「(米国で警官に殺害された黒人男性)ジョージ・フロイド(George Floyd)さんの事件が起きてからの1年間は特に、王室と人種問題全般について議論してきた」と黒人のオリサ氏は語り、人種問題を「注目の話題」と呼んだ。

 オリサ氏は、英王室が「BLM」運動を支持しているか問われると、「答えはもちろんイエスだ」と回答。「(英王室は)この国を同じ価値観で結ばれたものにしたいと熱心に思っている」と述べた。(c)AFP