【9月9日 AFP】(更新)アフガニスタンの首都カブールから9日午後、米国人を含む100人余りが航空機でカタールに向け出国した。航空機による国外退避は、米主導のアフガン退避作戦が完了した先月30日以来初めて。

 カブールの空港で家族と共に搭乗を待っていたアフガン・米国の二重国籍の男性はAFPに対し、米国務省から9日朝に連絡があり、空港に向かうよう指示されたと語った。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラ(Al Jazeera)が放送した映像には、女性や子ども、高齢者らを含む人々が、スーツケースを持って、カブールの空港で待機している様子が映っている。航空機は同日夜、カタールの首都ドーハに到着した。

 関係筋によると、乗客は「113人前後」で、米国人のほか、カナダ人、ドイツ人、ウクライナ人が含まれている。英政府は、英国籍保持者13人が搭乗したとしている。関係筋は当初、搭乗者は約200人と話していた。

 アフガンからの退避便は、イスラム主義組織タリバン(Taliban)によるアフガン制圧後、米軍の撤退が完了した先月30日以来初めて。米国は先に、アフガンに残っている自国民は100人前後だが、米軍に協力し、タリバンからの報復を恐れているアフガン人数千人が、米軍撤退までに国外退避することができなかったと明かしていた。(c)AFP