【9月9日 AFP】英国で8日、サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)決勝のイタリア対イングランド戦でPKを外したイングランドの黒人選手3人に対し、フェイスブック(Facebook)で人種差別的な投稿をした罪に問われていた男に、執行猶予付きの禁錮刑が言い渡された。

 有罪判決を受けたのは英イングランド北西部ランコーン(Runcorn)出身のスコット・マクラスキー(Scott McCluskey)被告(43)で、イングランドが敗れたのはマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)、ブカヨ・サカ(Bukayo Saka)、ジェイドン・サンチョ(Jadon Sancho)の3人がPK戦で失敗したのが理由だと、名指しで中傷した。

 被告は罪を認め、自らの行為を「深く恥じている」と反省したが、ウォリントン治安判事裁判所(Warrington Magistrates Court)は禁錮14週、執行猶予18月を言い渡し、保護観察所の監督の下で人種差別と多様性に関する30日間の更生訓練を受けるよう命じた。

 7月の欧州選手権終了後、警察はイングランドの黒人選手を標的とした投稿に関する捜査を開始。その後マクラスキー被告は逮捕された。英国フットボール取締ユニット(UKFPU)は8月、犯罪の可能性がある投稿207件を特定し、うち123件は国外からの投稿であったと発表している。(c)AFP