【9月9日 AFP】新型コロナウイルスの感染拡大で約1年延期された米国野球殿堂(Baseball Hall of Fame)入り式典が8日に行われ、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の象徴であるデレク・ジーター(Derek Jeter)氏らが表彰された。

 式典は米ニューヨーク・クーパーズタウン(Cooperstown)で開催され、2020年に殿堂入りを果たしたジーター氏、ラリー・ウォーカー(Larry Walker)氏、テッド・シモンズ(Ted Simmons)氏、故マービン・ミラー(Marvin Miller)氏の4人が表彰された。

 米プロバスケットボール(NBA)のレジェンド、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏とパトリック・ユーイング(Patrick Ewing)氏も出席した式典には多くのヤンキースファンが参加。「キャプテン・クラッチ(Captain Clutch)」の異名を持つジーター氏の名前を連呼した。

 用意していたスピーチに入る前にジーター氏は、「あの感覚がどれほど良いものか忘れていた」と観衆に語りかけた。

 昨年行われた全米野球記者協会(BBWAA)の投票で全397票中396票を集め選出されたジーター氏は、「一人を除いて、私に投票してくれた野球記者全員に感謝する」と冗談を飛ばし、「数字ではない。自分がどのようにプレーし、振る舞ってきたか、そして先人や後に続く人のために、どれほど野球をリスペクトしてきたかを誇りに思う」と話した。(c)AFP