【9月12日 CGTN Japanese】中国インターネット情報センター(CNNIC)が発表した最新データによりますと、今年6月の時点で中国のネットユーザー数は10億1100万人に達しました。そのうち、50歳以上のネットユーザーは三分の一近く(28%)を占めており、2020年6月より5.2ポイント増えたとのことです。

 高齢者もインターネットを簡単に使えるようにするために、中国工業情報化部は今年1月から、インターネットアプリケーションの高齢者向け対応および情報アクセシビリティー向上のためのキャンペーンを実施しています。これまでに、合わせて115のウェブサイトとアプリケーションソフトウエアメーカー43社がこのキャンペーンに参加しています。

 一部の政府機関のオフィシャルサイトは、すでに音声読み上げ、音声によるナビゲーションなどのアシスト機能を実現しており、高齢者がバリアフリーでウェブサイトのサービスを利用できるよう支援しています。また、一部のニュース系アプリは大きな文字、大きなアイコン、大きな押しボタンを実現しました。さらに、一部のショッピング系アプリは、高齢者向けの専門のインターフェースをリリースし、検索手続きをいっそう簡素化しています。改造後のウェブサイトや高齢者向けアプリには、広告のプラグインを設けず、オンライン決済などの操作をする際には、いかなる誘導的なキーも設けてはなりません。

 また、複数の通信事業者はオフラインでスマートフォン教室など、1万3000回以上に及ぶイベントを行い、スマートフォンなどを持ち込んでコミュニティーや老年大学を訪れ、高齢者に日常的に使うアプリの使い方を指導し、高齢者にやさしい製品を作っています。

 中国の動画投稿アプリ「抖音(Douyin)」の高齢者にやさしいプロジェクトの責任者である張笛(Zhang Di)氏によりますと、抖音は高齢者のはっきり見えない、使えないなどの問題を解決するために、高齢者向けの大文字簡潔モードをリリースし、タイムリマインダーや管理機能を段階的にアップグレードすると共に、高齢者向け内容の審査基準を強化し、違法な広告を厳しく取り締まり、高齢者ユーザーが安心して利用できるコンテンツ環境の構築に努めています。今年4月の時点で抖音の60歳以上のクリエーターが投稿した動画は累計で6億本あまり、獲得した「いいね」の数は400億回を超えています。

 高齢者向け改造についての評価に合格したウェブサイトとアプリに対して、工業情報化部は情報のバリアフリー・マークを授与するとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News