【8月29日 CGTN Japanese】階段上り機や自動窓開け機、昇降可能な便座など高齢者向けに設計されたこれら機械の発明者は、中国中部の陝西省(Shaanxi)宝鶏市(Baoji)在住の辛世武(Xin Shiwu)さん(76歳)です。辛さんの趣味は機械と地方劇です。地方劇である「秦腔」の曲を12種類の楽器で一斉に演奏できる電気楽器は辛さんの初期の作品です。そのほか、どうやって高齢者の生活に便利をもたらすのかも、辛さんの研究内容となっています。

 辛さんは父親が半身不随になったことを受け、寝返りや起き上がるのをサポートしてくれるベッドを発明しました。それをきっかけに、高齢者の生活に役立つ発明が次々と生まれました。この21年で、辛さんは31項目の発明を完成させ、うち5項目は発明の特許を取得しました。

 また、今年72歳になった呂文良(Lv Wenliang)さんは、ネット授業を通して、高齢者にスマートフォンの使い方や詐欺防止の知識を広めることに力を入れています。呂さんはさらにスマホに関する360ページものテキストを自ら作り、ネットによる病院の予約やスマホで写真を撮るなど60項目の機能を詳しく説明しました。コロナ禍で、呂さんは中国国内で実行されている感染状況を示す「健康コード」の使用方法や携帯による水代や電気代の支払い方法なども丁寧に教えています。実用的で高齢者を十分に理解した教え方は、学習参加者らに歓迎されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News