【9月10日CNS】中国国家郵政局の馬軍勝(Ma Junsheng)局長は記者会見で、2020年の郵便事業の規模が1兆1038億元(約18兆8315億円)に達し、宅配便の取扱量は835億個に上ったと発表した。宅配便の平均単価は2012年の18.5元(約315円)から10.6元(約180円)に低下するなど、全面的にサービスが向上したと成果を誇った。

 国家郵政局は2012年に、近代的な郵便産業を2020年までに構築する戦略的目標を掲げてきた。業界の収入規模は2012年の1980億元(約3兆3780億円)から2020年には5倍以上の1兆1038億元へと急拡大し、宅配便取扱量は57億個から14倍以上の835億個に増加した。同時に郵便・宅配便に関する苦情率は大幅に減少した。

 農村部にも郵便事業は普及し、各地の事業拠点を通じて全市町村のカバーを実現した。宅配便ネットワークも広がり、町村部の98%をカバーしている。

 国家郵政局の事業を担う国営企業・中国郵政集団(China Post Group)は世界企業ランキング500社で、2012年の258位から2020年には74位に躍進。世界の郵便企業では2位にランクしている。グループ企業では年間収入1000億元(約17兆円)超の企業が3社、500億元(約8530億円)超が4社を数え、8つの宅配便会社は再編に成功して上場した。

 文化面の取り組みにも力を入れ、2012年から2020年までに280セットの特別切手を発行。組織面では社内業務の機械化と自動化、より迅速なサービス、生産組織の情報化を実現した。(c)CNS-中新経緯/JCM/AFPBB News