【9月7日 AFP】イタリアの2020年の平均寿命が新型コロナウイルスの感染拡大などで、前年より1.2歳短くなった。イタリア国家統計局(ISTAT)が6日、発表した。

 イタリアの平均寿命は2019年が83.2歳、2020年が82歳だった。

 ISTATは、「2020年、新型ウイルスの感染拡大とそれに伴う死者数の急増により、2019年まで続いた平均寿命の延伸傾向が突如として止まった」と述べた。
 
 平均寿命のマイナス幅は、2020年初めに流行の中心地となった北部で特に大きく、ベルガモ(Bergamo)県で男性が前年比4.3歳減、女性が同3.2歳減、クレモナ(Cremona)県で男性が同4.5歳減、女性が同2.9歳減だった。

 イタリアではこれまでに12万9500人以上が新型ウイルスに感染して死亡しており、その大半は人口の36%が暮らす北部で確認された。(c)AFP