【1月29日 AFP】ロシアの人口は前年比51万人減の1億4620万人となり、15年ぶりの大きな減少幅となった。ロシア連邦統計局(Rosstat)が28日に発表した2021年1月1日時点のデータで明らかになった。

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 人口減について統計局からの説明はなかったが、ロシアは現在、他の多くの国と同様に新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)による超過死亡に直面している。

 病理解剖の結果、新型コロナが主な死因と確認された死者は、これまでに7万1651人確認されている。しかし、ロシア政府は昨年12月末、新型コロナによる死者数がそれまでの公式統計の3倍以上だと認めている。

 ロシアの人口は1991年のソ連崩壊以降、減少傾向にある。主な要因には低い出生率や平均寿命が約72歳であること、不平等な医療制度、国外への移住などが挙げられる。

 それにもかかわらず、2014年には250万人以上増加した。国際社会からは決して認められないことだが、ウクライナからクリミア(Crimea)を併合したためだ。(c)AFP