【9月7日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2021)は6日、女子シングルス4回戦が行われ、東京五輪金メダリストで大会第11シードのベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)が7-6(14-12)、6-3で第7シードのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)を下し、準々決勝に進出した。

 過去唯一の対戦だった2月のアデレード国際(Adelaide International 2021)決勝ではシフィオンテクに敗れていたベンチッチだが、今回はストレート勝利を収めた。

 今大会ここまで1セットも落とさず、ブレークも3度しか許していないベンチッチは「自分のテニスがとても良くなっている」と述べ、「今回は違う結果を出し、勝ち上がることができうれしい」と続けた。

 準々決勝では、世界ランキング150位の予選勝者エマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu、英国)と対戦する。18歳のラドゥカヌは同日、世界43位のシェルビー・ロジャース(Shelby Rogers、米国)に6-2、6-1で快勝してベスト8入り。全米オープンは今回が初出場だが、ここまでの4試合では1セットも落としていない。

 また、予選勝者が全米オープン女子シングルスの準々決勝に進出するのは、1981年のバーバラ・ゲルケン(Barbara Gerken)氏、2017年のカイア・カネピ(Kaia Kanepi、エストニア)に次いでラドゥカヌが史上3人目となる。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)女王で第1シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)を撃破したロジャース相手に、わずか1時間6分で勝利したラドゥカヌは「序盤の緊張を乗り越えてなんとか突破できとてもうれしい」と語った。(c)AFP/Jim SLATER