【9月6日 AFP】ベラルーシの裁判所は6日、同国で最も著名な反体制派幹部の一人、マリア・コレスニコワ(Maria Kolesnikova)氏に禁錮11年を言い渡した。コレスニコワ氏は昨年、アレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領に対する異例の抗議デモを主導。国家安全保障を損ない、権力奪取の陰謀を企てた罪に問われていた。

 コレスニコワ氏は、抗議デモを主導した反体制派の幹部では唯一国内に残っている。自身のパスポート(旅券)を破って国外追放に抵抗し、以後1年にわたり身柄を拘束されていた。

 ベラルーシでは、1994年以来独裁体制を維持してきたルカシェンコ氏が、公平性が疑問視されていた大統領選で勝利を宣言したことをきっかけに、抗議デモが相次いだ。同氏は以来、反体制派の弾圧を続けている。

 コレスニコワ氏は、収監されている夫の代わりに大統領選に出馬して当選を主張したスベトラーナ・チハノフスカヤ(Svetlana Tikhanovskaya)氏と、ベロニカ・ツェプカロ(Veronika Tsepkalo)氏と共に抗議デモを率いた。チハノフスカヤ、ツェプカロ両氏は出国している。3氏の存在をきっかけに、同国では女性主導の抗議デモが広がった。(c)AFP/Ola CICHOWLAS