【9月6日 AFP】2022年サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)欧州予選は5日、各地で第5節の試合が行われ、グループCのイタリアはアウェーでスイスとスコアレスドローに終わったものの、36戦無敗の世界新記録を樹立した。

 今夏の欧州選手権(UEFA Euro 2020)を制したイタリアは、後半にPKを獲得し勝ち点3を手にするかに思われたが、ジョルジーニョ(Jorginho)のキックはGKヤン・ゾマー(Yann Sommer)に止められゴールとはならなかった。

 しかしこの結果、イタリアの無敗は36試合にまで伸び、スペインとブラジルが保持していた世界記録を更新した。

 同グループではイタリアが首位に立っているが、スイスは消化試合数が二つ少ない中で4ポイント差と迫っている。

 ハンジ・フリック(Hansi Flick)監督の初陣で、リヒテンシュタイン相手に2-0の白星という物足りない結果に終わっていたグループJのドイツはアルメニアに6-0で大勝し、首位に浮上した。

 サージ・ナブリー(Serge Gnabry)の2得点で15分までに2-0とリードしたホームのドイツは、フリック監督の下で代表復帰を果たしたマルコ・ロイス(Marco Reus)がティモ・ヴェルナー(Timo Werner)のお膳立てから追加点を挙げ、勝利を確固たるものにした。

 その後、ヴェルナーにも得点が生まれ前半を4-0で折り返したドイツは、後半の序盤にヨナス・ホフマン(Jonas Hofmann)が追加点を挙げると、後半アディショナルタイムにはこの日がA代表デビューとなった19歳のカリム・アデイェミ(Karim Adeyemi)がダメ押しとなる6点目を奪った。

 アルメニアと入れ替わる形で首位に立ったドイツは同チームに2ポイント差をつけ、リヒテンシュタインに2-0で勝利したルーマニアが2位と1ポイント差で3位につけている。

 メンバーを大幅に入れ替えたグループIのイングランドは、長く苦戦を強いられたもののアンドラに4-0で快勝。PK戦の末にイタリアに敗れた欧州選手権決勝の後、ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で初めて行われた試合を白星で飾った。

 欧州選手権のメンバーから落選したジェシー・リンガード(Jesse Lingard)の得点で18分に先制したイングランドは、途中出場のハリー・ケイン(Harry Kane)が72分にようやくPKで追加点を奪った。

 前の試合から先発選手を全員入れ替えたイングランドはその後、リンガードが再びネットを揺らすと、誕生日のブカヨ・サカ(Bukayo Saka)にもゴールが生まれた。

 5戦5勝で首位に立つイングランドは8日、サンマリノに7-1で大勝し5ポイント差の2位につけるポーランドとアウェーで対戦する。

 組首位通過に黄信号がともっているグループBのスペインはホームでジョージアに4-0で快勝し、スウェーデンに敗れた前の試合から立て直すことに成功した。

 ホセ・ルイス・ガヤ(Jose Luis Gaya)、カルロス・ソレール(Carlos Soler)、フェラン・トーレス(Ferran Torres)、パブロ・サラビア(Pablo Sarabia)の得点で勝利したスペインは暫定で首位に浮上したが、1ポイント差で2位につけるスウェーデンは消化試合数が二つ少ない状況となっている。

 グループEのベルギーは、代表100試合目の出場となったロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)の得点などでチェコを3-0で下し、本大会出場に大きく前進した。

 また同組のウェールズは、ギャレス・ベイル(Gareth Bale)が後半アディショナルタイムにハットトリックをマークし、ロシア・カザン(Kazan)でベラルーシ相手に3-2の劇的勝利を収めた。(c)AFP/Jed Court