【9月5日 AFP】ブラジル農務省は4日、同国で非定型の牛海綿状脳症(BSE)の症例2件が見つかり、中国への牛肉輸出を一時停止したと発表した。

 一時停止の措置は現行の二国間協定に基づき講じられたもので、農務省は「人間や動物の健康に対するリスクはない」と強調した。

 同省は「非定型」の症例2件について、「自然発生的かつ孤発的に、汚染された飼料の摂取と無関係に」発現したと明らかにした。

 症例はミナスジェライス(Minas Gerais)とマトグロソ(Mato Grosso)の2州で行われた検査で、高齢の牛から見つかった。

 マトグロソ州では2019年6月にも17歳の牛から非定型のBSEが発見され、中国への牛肉輸出が一時停止された。

 BSEは1980年代に英国で初めて報告され、欧州など世界各国に広まった。消費者の警戒を招き、牛肉産業は深刻な危機に陥った。(c)AFP