【8月24日 AFP】羽根のついた頭飾りに腰みの、ボディーペイントをまとったブラジルの先住民数千人が23日、首都ブラジリアで野営し、先祖伝来の保護区をめぐるジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領の政策と取り組みに抗議する座り込みを実施した。

 参加者らは22日、大統領府や議会、最高裁判所など近代的な建物が並ぶ政治の中心地付近に、「生きるための闘い」と称し、テントを張った。

 座り込みは1週間の予定。主催団体のブラジル先住民族連合(APIB)によると、ボルソナロ氏の「反先住民政策」に対する抗議活動が行われる。最高裁が25日、先住民の土地の保護に関する判決を下す前に、圧力をかける狙いがある。

 APIBの代表はAFPに対し、「われわれは長年必死に先住民を保護する法律を求め闘ってきたが、それが大幅に抑圧され、妨害される時代になっている」と語った。

 ブラジルの先住民グループは、ボルソナロ氏が先住民の権利を組織的に攻撃し、アグリビジネスや鉱業に開放しようとしていると非難している。

 6月にも同様のデモが行われ、先住民と警官が衝突。先住民3人が負傷し、警官3人も矢で負傷した。

 平和的に開始された今回の抗議活動には、主催者発表で、117民族から4000人が参加した。(c)AFP/Valeria PACHECO