【9月5日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2021)は4日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-7(4-7)、6-3、6-3、6-2で錦織圭(Kei Nishikori)を退け、4回戦に進出した。

 試合は第1セットの第3ゲームでジョコビッチのバックハンドのショットがアウトとなり、錦織がブレークを奪うと、第8ゲームでは錦織のフォアハンドがネットにかかって4-4のタイに追いつかれたが、タイブレークでは最後にジョコビッチのサービスリターンがアウトになり、ラスト3ポイントを錦織が連取してこのセットを獲得した。

 しかしその後はジョコビッチが3セットを連取して逆転勝ちを収めた。これでジョコビッチは錦織に17連勝。通算での対戦成績は18勝2敗となった。

 ジョコビッチは「自分の集中力に満足している。場面によっては自分のベストを出せなかったかもしれないが、強い気持ちと集中力を持っていて、それが勝敗を分けた」と話した。

「スタートが良くなかった」と話すジョコビッチは、「消極的すぎた。相手が試合を支配していて、こちらはテンポをつかめずにいた。彼のプレーに慣れるのに少し時間がかかった」とコメント。「ケイが非常に良く、とても高いレベルのプレーをしていた。あのレベルには驚かされた。スピードがあり、タフだった。素晴らしいファイトだった」と認めた。

 これでジョコビッチは、1969年のロッド・レーバー(Rod Laver)氏以来となる年間グランドスラム達成まであと4勝となった。4回戦では第21シードのアスラン・カラツェフ(Aslan Karatsev)とワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランキング99位ジェンソン・ブルックスビー(Jenson Brooksby、米国)の勝者と対戦する。

 またジョコビッチには自身4回目の全米オープン制覇と、男子では史上最多となる四大大会(グランドスラム)21勝目もかかっている。20勝で並んでいるロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は、けがのため今大会には出場していない。(c)AFP/Jim SLATER