【9月4日 AFP】ニュージーランドで4日、今年2月以来となる新型コロナウイルスの死者が確認された。しかし、保健当局は、変異株「デルタ株」の感染拡大が抑制に向かっている兆しは見られるとしている。

 死亡したのは基礎疾患のあった90代の女性で、人工呼吸器を使った集中治療が受けられず、3日に最大都市オークランド(Auckland)の病院で死亡した。

 ニュージーランド国内の死者は今年2月16日以来で、計27人となった。

 当局によると、女性の家族が検査で陽性判定を受けており、女性は家庭内接触者だった。

 ニュージーランドでは先月中旬に6か月ぶりとなる市中感染が確認され、現在はロックダウン(都市封鎖)の導入などの対策が取られている。

 先月以降、オークランドを中心に782人の新規感染者が確認されている。オークランドでは依然として最大レベルの規制措置が取られている一方、その他の地域では規制の緩和が進められている。

 3日の国内の新規感染者は20人で、ピークだった先週末の84人からは減少している。(c)AFP