【9月3日 CNS】騰訊(テンセント、Tencent)は香港取引所(HKEX)で8月18日夜、半期報告書を発表した。上半期の収入が2735億6200万元(約4兆6551億円)となり、前年同期比で23%増加した。同社の権益保有者が占めるべき利益(純利益)は、前年同期比46%増の903億5400万元(約1兆5375億円)。ただし、四半期別では、第2四半期の収入と純利益の伸びは鈍化し、第2四半期の純利益は前期比で減少した。

 財務報告によると、テンセントの第2四半期の収入は1382億5900万元(約2兆3527億円)で、前年同期比20%増、前期比2%の増加となった。純利益は425億8700万元(約7247億円)で、前年同期比29%増、前年同期比11%減となった。

 利用者については、テンセントによると、報告期末時点で、国内版微信(ウィーチャット、WeChat)と海外版WeChatを合わせ月間アクティブユーザー数は12億5100万人で、前年同期比3.8%増、前月比0.8%増の微増となった。QQのモバイル端末の月間アクティブユーザー数は5億9000万人で、前年同期比8.8%減、前月比2.6%減となった。有料付加価値サービスに登録した有料会員数は2億2900万人で、前年同期比12.8%増、前月比1.7%増だった。

 また、テンセントは初めて、12歳以下のプレイヤーゲーム収入の割合を発表した。同社は、2021年8月には中国における未成年者保護措置をさらに強化した。『王者栄耀(Honor of Kings)』と『和平精英(ゲーム・フォー・ピース、Game for Peace)』から試行を進め、段階的に全ゲームに向けてゲーム時間と消費制限などの措置を改善し、未成年者の非法定休日のゲーム時間を毎日1時間に、法定休日を毎日2時間に下げた。政府の監督管理政策はそれぞれ1.5時間と3時間と規定している。

 テンセントによると、12歳未満のプレイヤーは同社のゲームアプリ内での消費を禁止しており、未成年者が大人のアカウントを不正使用したり、第三者プラットフォームが大人のアカウントを売買したりする行為も取り締まるという。2021年第2四半期には、16歳以下のプレイヤーが中国ゲームの売り上げに占める割合は2.6%で、このうち12歳以下のプレイヤーは0.3%だった。

 各事業のパフォーマンスを見ると、付加価値サービス事業の場合、第2四半期の収入は前年同期比11%増の720億元(約1兆2252億円)だった。このうち、ゲーム収入は12%増の430億元(約7317億円)に達した。

 インターネット広告事業では、第2四半期の収入が前年同期比23%増の228億元(約3880億円)となった。テンセントは、教育業界の広告需要の低迷にもかかわらず、インターネットサービスや消費必需品などのジャンルの広告主の需要が増加したことや、易車の広告収入の貢献を合わせ、広告収入の増加が後押されたとしている。ソーシャルおよびその他の広告収入は28%増の195億元(約3318億円)に達した。

 テンセントはまた、第2四半期の販売やマーケティング費用は前年同期比29%増の100億元(約1702億円)、企業向けサービス、デジタルコンテンツサービスやゲームなどの業務マーケティング費用の増加を反映した。これは、過去1年新たに買収した付属会社の関連支出拡大を含む。第2四半期の売上及び市場のマーケティング費用は7%となり、前年同期比でほぼ横ばいを保った。

 給与面では、テンセントの財務報告によると、同社は報告期末時点で9万4182名、2020年上半期末時点で7万756名の従業員を有している。2021年6月30日までの6か月間の総報酬コストは443億8800万元(約7553億円)だった。この計算によると、上半期の同社従業員の平均月給は7万8600元(約133万7512円)に達した。(c)CNS-中新経緯/JCM/AFPBB News