【9月3日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2021)は2日、第18ステージ(サラスからアルトゥデルガモニテイル、162.6キロ)が行われ、モビスター・チーム(Movistar Team)のミゲル・アンヘル・ロペス(Miguel Angel Lopez、コロンビア)が霧と小雨の中を駆け抜けて区間優勝を果たした。

 前日に続く過酷な山岳ステージで計四つの厳しい山越えがある中、勾配17パーセントに達する上り坂では総合争いを繰り広げる選手の大半がアタックを試みたが、残り4キロ付近でロペスだけがそれに成功し、「スーパーマン(Superman)」の愛称通りに山でスピードを発揮した。

 ロペスは先に上り坂でアタックを仕掛けたUTE(UAE TEAM EMIRATES)のダビド・デ・ラ・クルス(David de la Cruz、スペイン)を残り約2.5キロメートルで抜き去ると、そのまま独走でフィニッシュラインを通過。チームにとっては今シーズン初となる三大ツール(グランツール)での勝利をもたらし、自身もブエルタでは2017年大会以来となる2度目のステージ優勝を果たした。

 チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)が逃げ集団を先導したが、ロペスに追いつくことはできなかった。それでも他の選手とは段違いの強さを見せつけ、ロペスから14秒遅れの2位でゴールしてボーナスタイムを獲得。モビスター・チームのエンリク・マス(Enric Mas、スペイン)を6秒差の3位に抑えた。

 残り3ステージとなる中で、総合争いではログリッチが首位を維持し、マスが2分30秒差の2位、ロペスがさらに23秒差で3位に続いている。(c)AFP