【9月4日 CGTN Japanese】中国では最近になり、20代の若者の抜け毛問題がインターネットで注目され、熱い議論を呼んでいます。ネットユーザーの多くが、「(自分は)20代で社会人になったばかりだが、すでに抜け毛に見舞われている」などと嘆いています。

 中国国家衛生健康委員会の最新の発表によりますと、中国では現在、約2億人が抜け毛に悩まされています。脱毛症の発生率は毎年15~18%の割合で上昇しており、ほとんどが20代の若者で、脱毛症の発生率が36.1%に達しました。また、大学生の5割以上が抜け毛の悩みを抱えています。

 このほか、中国のデジタル技術大手Mobtech(袤博科技)傘下のMob研究院が発表した「2021年中国20代の抜け毛調査研究報告」によりますと、該当する年齢層の46.7%で抜け毛が深刻であり、女性では43.7%、男性では51.4%もの人が抜け毛に悩んでいるとのことです。

 地域別では北京市、上海市、広州市(Guangzhou)が脱毛症の発生率が最も高い地域であり、杭州市(Hangzhou)、深セン市(Shenzhen)、成都市(Chengdu)なども上位10位に入っています。

 抜け毛の原因については、アンケートを受けた人の5割以上が、夜更かしと大きなストレスにさらされていることが主な原因と回答しました。それに次いで、内分泌失調、運動不足を挙げる人も多く、さらに飲食の習慣や遺伝の要素、パーマやカラーリングなどの常用を挙げる人もいました。

 同報告によると、脱毛症を抱える人のうち、8割以上が容姿、自信、結婚に影響が出るとして、悩んでいました。抜け毛で悩むことはないと回答した人はわずか16.4%でした。

 また、20代の6割以上が、抜け毛の問題は抜け毛予防シャンプーによって改善したいとの考えを示しました。植毛術で問題を解決したいと望む人は2割以上に達しました。中国では、植毛術を受ける人の5割以上が20代の若者で、これらの人々が最も気にしているのは植毛術の価格とのことです。

 専門家は、「抜け毛に悩む人にとって最も重要な課題は、仕事と休息や生活習慣の改善だ。穏やかな心理状態で抜け毛に対応する必要がある。抜け毛率が高いプログラマーの3割以上は、抜け毛で悩むことはないと考えている。彼らの世界で重視されるのは実力であり、髪の毛の量ではないからだ」と指摘しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News