【8月30日 AFP】国際原子力機関(IAEA)は27日付の年次報告書で、北朝鮮が核施設の原子炉を再稼働させた兆候があり、禁止されている核開発を進めている可能性があると指摘した。

 米国との核をめぐる交渉が行き詰まる中、稼働兆候があったとされるのは寧辺(Yongbyon)にある主要核施設。

 金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-un)朝鮮労働党総書記はドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領と2度目の会談を行った際、制裁緩和と引き換えにこの寧辺の施設の一部解体を提案したが、拒否されていた。

 IAEAは「7月上旬以降、原子炉の稼働時に生じ得る冷却水排出などの兆候が認められた」と報告した。原子炉稼働の兆候が見られたのは、2018年12月以降初めてだという。

 IAEAは、原子炉稼働の兆候は国連安全保障理事会(UN Security Council)決議に明らかに違反するとして、深い懸念を表明した。(c)AFP