【8月30日 AFP】21-22フランス・リーグ1は29日、第4節の試合が行われ、スタッド・ランス(Stade Reims)と対戦したパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)はリオネル・メッシ(Lionel Messi)が途中出場で新チームデビューを飾った。試合は移籍がうわさされるキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)の2得点で2-0の勝利を収めた。

 敵地に集まった満員の2万1000人のファンがウオームアップ中から名前を叫ぶ中、背番号30のユニホームを着たメッシは65分にネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)との交代で投入された。しかし目立った活躍はなく、新天地での初ゴール奪取、そして初先発は、少なくとも9月11日の次節クレルモン・フット・オーヴェルニュ63(Clermont Foot Auvergne 63)とのホームゲームまでお預けとなった。

 マウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は、試合を放送したアマゾンプライムビデオ(Amazon Prime Video)に対して「デビューをとてもうれしく思っているし、本人にとっても非常に重要な出来事だった」と話し、「ベストの状態からは遠いが、よく練習できているし、代表戦による中断が明ける2週間後には調子も上がるだろう。われわれも最高の彼を待っている」と期待した。

 しかしこの試合を迎えるまでの1週間、PSG関連で話題を独占したのはメッシではなくエムバペの移籍だった。

 クラブはスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)から届いた2度のオファーを断ったと報じられている。2回目に提示された移籍金は1億8000万ユーロ(約233億円)と、今季限りでPSGとの契約が切れ、来年1月からは移籍金ゼロで他クラブと交渉ができる選手に対しては天文学的な数字で、またPSGがASモナコ(AS Monaco)からエムバペを買い取ったときと同じ額となる。

 この試合がPSGでの最終戦だったとすれば、エムバペが気持ちよくクラブを去りたいと思っていたのは明らかで、2得点を決めてチームを勝利に導いた。リーグ唯一の開幕4連勝を達成したPSGは、勝ち点を12に伸ばし、ここまで2位と健闘しているアンジェSCO(Angers SCO)に勝ち点2差をつけて首位に立っている。(c)AFP/Andy SCOTT