【8月28日 AFP】米サンディエゴ(San Diego)の仮釈放委員会は27日、1968年にロバート・F・ケネディ(Robert F. Kennedy)元米上院議員を射殺して服役中の男の仮釈放を勧告した。

 同じく暗殺されたジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)元米大統領の弟にあたるケネディ氏は、民主党の大統領候補として選挙活動をしていた際、ロサンゼルスのホテルで射殺された。泥沼化したベトナム戦争(Vietnam War)で分断された当時の米国では、その数か月前にマーティン・ルーサー・キング(Martin Luther King Jr.)牧師も暗殺されている。

 サーハン・サーハン(Sirhan Sirhan)受刑者(77)が仮釈放を申請したのは、今回で16回目だった。

 しかし、仮釈放委員会による27日の投票結果は、サーハン受刑者の即時釈放につながるわけではない。

 3か月間の審査期間を経て、最終判断はカリフォルニア州のギャビン・ニューサム(Gavin Newsom)知事に委ねられる。ニューサム知事に対しては、今年9月にリコール(解職請求)の住民投票が行われる予定となっている。(c)AFP